That Thought Note

日々雑然と想ったことをつづるノート

Run!

facebook や twitter で僕のフィードを目にされている方の中には、
夜中の24時過ぎに何kmとか走ったとかいうアプリからのポストを見て
「なんでこいつはこんな時間にこんな走ってるんだ?」と
不思議に思われた方もいらっしゃるかと思います。

 

走ることを習慣とするまでは、
僕も日常的に走ってる人の話を聞くと同じ感想を持ちました。
単調で時間もかかるし、なにより疲れるじゃん、と。
でも、今では完全に自分のライフスタイルの一部と化していまい、
走らないでいると気持ち悪く感じるようになっちゃいました。

 

一度振り返って、なぜ走り続けているのかを考えてみると、
大きく分けて4つの理由があることに気付きました。

 

1つ目は、めちゃありきたりですが、
実際に走り始めるきっかけとなったダイエット効果です。

自分が当てはまる30代オフィスワーカーの男性を例にとって
カロリーのデータをみてみると、

  • 1日の基礎代謝:1500kCal弱
  • 1日の摂取カロリー:2200kCal

てな感じになります。
痩せるためには摂取カロリー量を限りなく基礎代謝量に近づけなくてはいけないので、
食事制限でこの700kCalを削ろうとするとかなりの負担です。

 

実感が湧きにくいので、身近な例を挙げてみると、
誰もが大好きなビッグマックのLLセットをレギュラーコーラで流し込むば
1食で軽く1200kCalを超えちゃうわけで、
上記セットにチキンフィレオとかをつけちゃう自分にとってはかなり厳しい目標。

そこで、カロリーを消費してやろうと走り始めたわけですが、
体重60kg弱の自分が10kmの距離を1時間かけて走れば
一気に600kCalも消費できちゃいます。
そう、ビッグマック1個分の罪がチャラになるわけです。

走ればハンバーガーを1個多めに食べられる。
これはやめられませんね!

 

2つ目の理由は、
これまたありきたりな体質改善効果です。

最初は2km走るだけで息はゼイゼイと上がり、
体中の血行が良くなりすぎてかゆくなるという体たらくでしたが、
2~3日に一度の周期で1か月も走れば、
息はほとんど上がらなくなります。
人間の身体適応力は大したもんです。 
(※効能には個人差があります。) 

あとで調べてわかったのですが、
どうやら20分以上継続して息が軽く上がるくらいの運動を続けると、
身体の脂肪を燃やす代謝がよくなって、
効率よくエネルギーに変換できるようになるみたいですね。
この代謝向上のメカニズムがダイエットにも効いてくるわけですが、
何よりも息が上がらなくなるという形で実感することができます。

 

ひとたびこの体質を手に入れると、
もったいなくて手放したくなくなります。
ゲームに例えていうならば、なんかこう、
目に見えないパッシブスキルを手に入れた気分ですw

 

3つ目は、
自分でもちょっと意外だった、身体との対話ができるようになる点です。

始め、ランニングやマラソンというのはスタミナ勝負の
世界かと思っていましたが、記録を目指すのではない限りは
スタミナは大きな問題ではないことに気付きます。
どちらかというと、個人の身体や動きの特質を認識して、
それを調整・改善する方が重要です。 

ペースさえ上げなければ、
脂肪の代謝が良くなることで息は上がらなくなりますし、
疲労物質の代謝が上がれば筋肉痛にもならなくなるので、
正直スタミナ面ではあんまり苦労しません。

それよりも大変だったのが、
シューズやランニングフォームの相性からくる靴ずれだったり、
反復運動が原因で発生する身体の故障の方。
意外にも、これらはトレーニングを積めば積むほどリスクが上がるものでした。 

長期間、それなりの距離を走り続けるには、
身体の違和感や痛みをいち早く察知して、
それを和らげる方法を見つけなければなりません。
ストレッチの重点を変えてみたり、
ランニングフォームを変えてみたり、
走るコースを変えてみたり、
身体の状態に耳を傾けながらあらゆる要素を調整するプロセスが
自分にとっては新たな発見でした。 

 

最後にして最大の走る理由は、
自分でも思いもよらなかった、精神的な側面にあります。
走ることで、感情や思考が整理できる点です。 

走っているときは音楽を聴くことくらいしかできず、
基本的に単調なリズムで身体を動かし続けることになります。
有酸素運動で、脳も軽い酸欠状態に。
この状態が集中してものを考えるのにとても適してます。
余計なことを考える余地がなくなるので、
普段悩んでいることや、思ってることをシンプルに煮詰めることができて、
いつしか走る時間がかなり重要な時間になりました。

 

思えば、1時間物事をじっくり考えるような習慣って、
日常生活ではなかなか確保できません。
そこに、反復運動と酸欠状態まで重なるので、
思考に逃げ場のない状況が作り出せます。
集中して考えるにはもってこいの時間です。 

 

こうした理由のどれもが、
走ることを続けることでしか得られないもの。
最初はただつらいだけでしたが、
今は走ること自体が面白くなっています。

 

最近は東京マラソンの影響か、
ランナー人口がグッと増えて、装備も施設も充実してきています。
軽くまわりを見回せば、身近にも走っている人がきっといるはず。
皆さんもだまされたと思って、
とりあえず走り始めてみて、
自分なりの続ける理由を見つけてみませんか? 

 

というわけで、僕は今年も走り続けます!